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視点の先、視線の場所

本展『視点の先、視線の場所』は、「見る」という行為について制作活動を通して考察を続ける来田広大・吉本和樹の2名の若手作家による企画展です。
来田広大は、「山」を中心とした各地でのフィールドワークを軸として、その場所やそこから見える風景をモティーフに、見る者との間にある意識的な距離や認識の差異を、絵画、ドローイング、インスタレーションにより可視化することを試みます。
吉本和樹は、自らの出身地でもある広島という場所に対して人々が持つイメージや、場所に対して向けられるまなざし、場所がもつ記号をテーマに写真作品を制作しています。
両者はそれぞれ扱うテーマや表現手法は異なるものの、人間の「見る」という行為について思索するという共通点を持ちます。その作品を通じて、視点あるいは視線の有り様の一例を提示することで、この展覧会が「見る」という行為を一旦未知化し、私たちがどのように世界を捉えているのかを再考する契機となることでしょう。

挨拶文

会期:2015年6月21日(日)-7月5日(日)

会場:京都造形芸術大学 Galeria Aube ギャルリ・オーブ