Ground drawings – Mt.Chokai (Akita)
“Ground drawings −bird’s-eye view of Mt. Chokai (Akita)” 写真 / サイズ可変 / 2019
鳥海山(秋田)の鳥瞰図を登山ストックで描いたドローイング(秋田公立美術大学グラウンド)
撮影:宮本一行
秋田と山形の県境に位置する鳥海山(標高 2,236m)の鳥瞰図を秋田公立美術大学グラウンドに登山ストックで描いたフィールドドローイング。実際に鳥海山に登ったときに山頂で観た風景のなかに、5年前にリサーチのために登った福島の会津磐梯山の姿があった。快晴の空の下、ひょっこり出たその山の頭と今立っている場所は近いのか遠いのか時間的にも距離的にもよくわからず不思議な感覚に陥った。遠くを見渡すということに山が最も適しているのだとしたら、その距離感を確かめるように引かれた鳥瞰図の線と雪の上に残った足跡は、「こことここではないどこか」の間を示唆する絵画として立ち表れる。