山と海のフィールドワークの記録
《山と海のフィールドワークの記録 Mountain and Sea Fieldwork Documents》 2024 / video / 04:02min
自身のこれまでの山でのフィールドワークの記録と、「マウン展」※に合わせて制作した絵画の《Re: Landscape》シリーズのプロセスを織り交ぜて制作した映像作品。
《Re: Landscape》は、神戸(須磨海岸)と淡路島(岩屋海岸)の対岸の海の風景を描き、最終的にそれぞれの海に沈めることで、循環する風景を絵画に記憶させている。波打つ海水によって色や線が掠れ、乾くと塩の結晶が浮かび上がるといった自然界の働きによって変化する絵画のイメージは、雪山登山で白い大地に残る足跡のように、人が場に介入する、もしくは環境と接続する方法なのかもしれない。
同時に、山から海へ、そしてまた海から山へと自然が循環していくように、その場の記憶も儚く消えては淡く立ち現れる。
※「マウン展」(KOBE STUDIO Y3/C.A.P. / 2024年)